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ENGEI-COMIC SHAMROCK AWARD2022を発表します(加筆修正あり)

 ごぶさたしております。

 一応、拙ブログで毎年発表している、お笑い界および漫画界にその年貢献した人たちを表彰するENGEI‐COMIC SHAMROCK AWARD。この2022年版をこれから発表します。敬称略。

 

MVP 仲本工事ザ・ドリフターズ

新人王 レッツゴーよしまさ

殊勲賞 ウエストランドM-1グランプリ優勝)

敢闘賞 天才ピアニスト(THE W優勝)

技能賞 該当者なし

漫画賞 鳥トマト(「おちてよ、ケンさん」)

功労賞 コロッケ

 

 MVPは昨年、不慮の事故で死去したザ・ドリフターズ仲本工事氏にささげます。これは新人王の選考とだぶるのですが、仲本氏はレッツゴーよしまさ氏が「2億4千万ものまねメドレー」(フジ系)で顔まねしたのを受けて話題に。その件を私がtwitterで取り上げた際、ご本人に「いいね」を付けてもらったことが強く印象に残っていることもあります。

 「なんだよ、おまえのさじ加減かよ」と鼻で笑われることは百も承知ですが、そうした出来事を機に私は仲本氏、いや工事さんのことを考える機会が増えてしまい、つい「もしも全盛期のドリフターズが、現代にいたら…」なんて妄想してしましました。

 もしも工事さんが現代で芸人の全盛期を迎えていたら、おそらく、いや確実に、各種バラエティーで無双していたのではと考えるのです。現代では定番となっている、芸人が体を張るバラエティーでは体操で生かした運動神経で活躍の場を広げていたでしょう。また、現代バラエティーの大黒柱たるクイズ番組でも、学習院大学卒業の学歴を十二分に発揮してカズレーザーもかくやという存在感を発揮し、クイズ番組の常連となっていたのではと思ってやみません。

 そういう意味では、工事さんは世に出るのが50年早かったのかもしれません。ドリフリーダーのいかりや長介氏は、自著で工事さんを「ネタを考えるセンスはあったが、本人にやる気がなく…」と惜しんだことも今となってはよく分かります。てわけで、私はMVPに工事さんを推します。

 新人王はレッツゴーよしまささん。これは個人的には文句なしで、MVPもあり得たかなと。なにしろ中学時代からものまねの魅力に取りつかれていた人で、新型コロナによる非業の死を志村けんが遂げたのを機に乾坤一擲(けんこんいってき)とも言うべき志村ものまねを手に入れたのだから…。テレビ東京系の出川哲朗司会の番組では、同業者が推すものまねの第1位にもなり、よしまさ氏にはさらなる飛躍を期待しています。

 漫画賞には「ジャンプ+」に読み切りを寄せた鳥トマト氏を推します。読み切り作品「おちてよ、ケンさん」は性別適合手術を受けて女性から男性となり生活する主人公が、男尊女卑を地で行く人柄の男性上司に屈折した感情を抱く物語。現代のLGBT対応について「それでいいのか」と問題提起しており、非常に示唆に富んだ作品だと私は認識しております。ぜひとも新作でさらなる飛翔を遂げてほしいと思います。って、レッツゴーよしまささんと同じオチやないけw

 功労賞はコロッケ。昨年、自身のホームグラウンド「ものまねグランプリ」(日本系)で第一線を退くと宣言しました。直近のグランプリでは審査員になり、後輩を厳しくも温かく見守る立場に。五十路間近の私にとっても「ものまね=コロッケ」の図式が長らく頭にあったので、彼の「引退」は寂しい限りです。文句なしの功労賞です。

 

※2月23日に記事を一部加筆・修正しました。