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「今日から俺は!!」好きの俺がドラマ版に文句を今さら言う

 私は高校時代から今に至るまで、西森博之原作で『週刊少年サンデー』(小学館)に長寿連載したツッパリ漫画「今日から俺は!!」のファンである。今に至るまで、てのは年末やお盆に帰省した際、実家に全38巻そろっている単行本を必ず読みふけってしまうからだ。

 余談だが「今日俺」の単行本は約半分を俺が高校時代まで買い、残りの半分は俺が大学進学で実家を離れた後に妹が買いそろえたものである。まさか「今日俺」で趣味が合うとはね。

 

 そんで「今日俺」はご承知のように昨年秋にテレビドラマ化し、福田雄一の演出で人気が爆発した。俺の職場の近くの部署でも「『今日から俺は!!』見てるわー!」!という女性がおり、「ネットニュースの通りに流行ってんのかよ」と驚かされた。

 しかし俺はドラマを見ていない。昨年初夏に引っ越して以降はテレビを見ない生活をしているのもあるが、放送前のもろもろの情報を聞いて、動画サイトで後追いして見ようという気すらなくなったのである。

 ドラマ版には良くんも中野も雄一も出ないらしいという。原作では理子よりかなり背が高く設定されている京ちゃん、そして190cm前後の大男である今井がそれぞれ橋本環奈、太賀と小柄な俳優をキャスティングしている時点でテンションだだ下がりになりましたわコチラは。

 まあドラマを全然見ていないのだから不満はそれ以上出ようがないといえばないのだが、主題歌を聞いてまた違和感を覚えた。嶋大輔「男の勲章」をレギュラー陣がカバーで歌うってやつね。

 私自身は「男の勲章」好きだけどね。土曜グランド劇場「天まであがれ」の主題歌をリアルタイムで聴いていたし。

 ただこの曲を「今日俺」に当てはめるのは違うと思うわ。まず世代が違う。1980年代というくくりにかろうじてかかってはいるが、原作が開始した1988年って嶋さんは24歳で、戦隊ヒーローやっていた最中だぜw

 また歌詞の世界観と「今日俺」の作品の世界観とも合っていないと思う。三橋も伊藤も「ツッパる」ことにそんなモチベーションを割いていないからね。そもそも2人は転校を機に変わろうというノリで金髪にしたり、髪の毛逆立てたりしたわけだから。むしろ彼らの強敵に位置する智司の方が「不良はこーでなきゃなんねーな」とツッパリにこだわっているんだよね。

 

 まあ原作とアニメはあくまで別物と割り切ればいいし、今回のドラマのブレイクで原作が再び注目されるのは良いことなのでそんな目くじら立てなくても…と言われりゃその通りでございますが。しかしやっぱり長年原作に親しんできたモンとしてはこれくらい言わせてもらっていいだろと思って書いてみました。

 あ、あとブログに新カテゴリ「漫画」を立てました。