日付は2月14日、セント・バレンタインデーである。この日に、出場資格を芸歴10年以内に絞った新生「R-1ぐらんぷり」（ﾌｼﾞ系）の準決勝が開かれる予定である。
栄えある準決勝に残ったのは以下のピン芸人だ。敬称略。
土屋（プロダクション人力舎）
ママタルト檜原（サンミュージックプロダクション）
Gパンパンダ星野（ワタナベエンターテインメント）
4000年に一度咲く金指（ライジング・アップ）
寺田寛明（マセキ芸能社）
Yes!アキト（サンミュージックプロダクション）
仁木恭平（吉本興業 東京）
森本サイダー（松竹芸能 東京）
吉住（プロダクション人力舎）
ZAZY（吉本興業 東京）
グータン森山（サンミュージックプロダクション）
さきぽん（プロダクション人力舎）
そいつどいつ市川刺身（吉本興業 東京）
金の国・渡部おにぎり（ワタナベエンターテインメント）
高田ぽる子（マセキ芸能社）
ヒコロヒー（松竹芸能 東京）
マツモトクラブ（ＳＭＡ）
徳原旅行（マセキ芸能社）
ゆりやんレトリィバァ（吉本興業 大阪）
真輝志（吉本興業 大阪）
kento fukaya（吉本興業 大阪）
田津原理音（吉本興業 大阪）
カベポスター永見（吉本興業 大阪）
シモタ（吉本興業 大阪）
独唱の塔天（吉本興業 大阪）
以上の30人から、決勝に進むのが前回と同じく11人としよう。私が独自で考えて選んだ新生R-1のファイナリスト11人は、以下の通りである。
かが屋賀屋
Gパンパンダ星野
ZAZY
そいつどいつ市川刺身
ヒコロヒー
マツモトクラブ
…とまあ、こんな感じでｗ キングオブコント決勝経験のあるかが屋賀屋は、相方加賀の休養期間を埋める活躍を見せてほしいというのがある。NHK新人お笑い大賞で優勝し、自身は税理士・公認会計士の資格を持つGパンパンダ星野にはインテリコントで新風を吹かせてほしいところだ。
一風変わった芸名の4000年に一度咲く金指は、狂気系の一人コントが売り。昨年まで2年連続で準決勝入りし、今回は3度目の正直と行きたいだろう。ロングの金髪に黒縁メガネ、短パンといういでたちが印象的なZAZYもフリップ芸人として長年ファイナリスト候補に目されてきた一人だ。
西村ヒロチョは、私の記憶では2012年からテレビのネタ番組に進出しており、今はなき「オンバト+」でも活躍していたピン芸人だ。彼のネタはかれこれ4年くらい見ていないんだけどｗどれだけブラッシュアップしたのかは見どころである。坊主頭が印象的なそいつどいつ市川刺身はコンビとしてもキングオブコントのファイナリスト候補として期待をかけられてきたが、今回ブレイクのきっかけをつかむとみている。
カベポスター永見は、既にコンビでNHK新人お笑い大賞の決勝経験があり、活動拠点の関西では堅い評価を得ている。2019年の歌ネタ王決定戦優勝コンビであるラニーノーズ山田健人。ウケる打率の高い歌ネタで実績があるだけに、ダークホースの一人と言ってよかろう。
女性ピン芸人のファイナリストは2人と予想。女性芸人の№１を争うTHE Wで第1回から4年連続準決勝に駒を進め、ジェンダーバイアスをテーマにしたネタも書けるヒコロヒーが日の目を見るのではないか。そして旧R-1にて4年連続の決勝進出経験を持ち、昨年末のTHE WでAマッソ、吉住と名勝負を演じたゆりやんが5度目の正直に乗り出すとみている。
最後の一人、忘れてならないのが2015年から5年連続で決勝進出したマツモトクラブ。昨年は敗者復活戦敗退で連続決勝記録が途切れたこともあり、捲土重来（けんどちょうらい）に並々ならぬ思いがあろう。このマツモトクラブが決勝に進出すれば、自動的に優勝候補の筆頭に目されると思う。
実はこの新生R-1決勝進出者を予想するにあたり、私は吉住をその一人に推すつもりでいた。昨年末のTHE Wでの快進撃は記憶に新しい。R-1のネタ制限時間は3分で、作りん込んだネタが売りの吉住は不利かと思われたが、鬼門と言える準々決勝をクリアしたことで個人的には一気にファイナリスト、賞レース2冠の候補に躍り出た印象はある。
しかし準決勝の前日、宮城、福島の両県で震度6強の地震が発生した。津波の心配はないと報じられているが、既に常磐道の土砂崩れなどの被害が伝えられている。夜が明ければさらに大きな被害が報道されるだろう。
こうした状況が、繊細な芸風の吉住にはマイナスに働くのではないかと老婆心ながら心配している。彼女は熊本県立大学の卒業生で、熊本と言えば4年前の大地震に見舞われたところだしね。もっとも吉住には、準決勝では私の心配なぞ杞憂（きゆう）に終わるようなパフォーマンスを期待したいが…。
【追記と修正】
5chのR-1スレをのぞいたところ、決勝進出者の枠は9人とのことである。よって当初の予想から4000年に一度咲く金指、カベポスター永見を外すことにした。ご了承を。
