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新生R-1決勝大会結果を予想する

 出場資格を主に芸歴10年以内の若手に絞り、装いを新たにしたピン芸人の祭典「R-1ぐらんぷり」改め「R-1グランプリ」の決勝大会が7日夜、開幕する。司会もM-1グランプリ2018王者・霜降り明星が担当し、審査員も半数以上が新顔。この思い切ったリニューアルに、多くのお笑いファンが大会の行方に注目しているだろう。

 ほんで決戦前夜に、せんえつながら私見による決勝大会結果を予想したい。まずファイナリスト9人と敗者復活者のネタ順を紹介する。敬称略。カッコ内は所属事務所。

①敗者復活1位

②ZAZY(東京吉本)
③土屋(人力舎
④森本サイダー(東京吉本)
⑤吉住(人力舎
⑥寺田寛明(マセキ芸能社
かが屋賀屋(マセキ芸能社
⑧kento fukaya(大阪吉本)
⑨高田ぽる子(マセキ芸能社
ゆりやんレトリィバァ(大阪吉本)

 あわせて審査員も紹介しよう。敬称略。

麒麟川島明
古坂大魔王
陣内智則
友近
ハリウッドザコシショウ
ホリ
マヂカルラブリー野田クリスタル

 7人の審査にTwitter投票が加わる。古坂、ザコシショウ、ホリ、野田が新たに審査員に名を連ねた。古坂はいわゆる1990年代末を席巻(せっけん)した「ボキャブラ世代」において、初の賞レース審査員ではなかろうか。「ボキャブラ天国」が芸人メインになる前、投稿メイン時代を含めれば「THE MANZAI」でキャイ~ン天野ひろゆきが審査員を務めたが。

 古坂はボキャブラ芸人の中でもかなり年少(1973年生まれ)なので、今回の審査員抜擢(ばってき)でごぼう抜き出世をした感がある。爆笑問題くりぃむしちゅーなど、ボキャブラ世代のエースが大型賞レースの審査に名乗りをあげないのはもったいないなと思っている次第だ。

 

 閑話休題

 それでは決勝予想に入ろう。まず7日昼に開かれる敗者復活戦の1位を予想したい。

 リニューアル最初の今年は敗者復活戦、決勝ともに大阪での開催となる。そこを勘案して、私はラニーノーズ山田(大阪吉本)を敗者復活1位に推す。

 山田・洲崎のコンビのラニーノーズは大阪吉本所属。2019年、関西ローカルの大会である歌ネタ王決定戦で優勝した。盛り上げやすい歌ネタを駆使していること、既に実績を知られている大阪での舞台と地の利もあり、私は山田が決勝の舞台に駆け上がってくるとみている。

 それを踏まえて、決勝戦の結果を予想する。まず第1ステージ。得点制の審査を行い、上位3人が最終ステージへ進む。ここでは審査員の持ち点100点、twitter投票も100点満点で採点すると仮定し、合計800点満点として各組の点数を5点刻みで予想する。あわせて暫定順位も並べていく。

 

ラニーノーズ山田      695 暫定1→2→3→4(敗退決定)→5→6→最終7
ZAZY           730 暫定1→2→3→最終4(敗退決定)
土屋            680 暫定3→4(敗退決定)→5→6→7→8→最終9
森本サイダー        700 暫定2→3→4(敗退決定)→5→最終6
吉住            745 暫定1→2→最終3
寺田寛明          690 暫定5(敗退決定)→6→7→最終8
かが屋賀屋         720 暫定3→4(敗退決定)→最終5
kento fukaya         750 暫定1→最終2
高田ぽる子         670 暫定9(敗退決定)→最終10
ゆりやんレトリィバァ 760 最終1

 

 というわけで、改めて私の第1ステージ結果の順位を並べるとこうなる。

ゆりやんレトリィバァ

②kento fukaya

③吉住

(以上が最終ステージ進出)

④ZAZY

かが屋賀屋

⑥森本サイダー

ラニーノーズ山田

⑧寺田寛明

⑨土屋

⑩高田ぽる子

 

 こんな感じで予想を立ててみたが、どないでしょうね。最終決戦にはゆりやん、kento、吉住が駒を進めるとみました。

 旧R-1では驚異の決勝進出率を誇り、かつ大阪をホームにするゆりやんが暫定1位。ゆりやんと同じく大阪吉本所属のkentoは大型フリップ芸を得意としており、舞台映えするだろうってことで最終決戦組に選びました。そして昨年のTHE W王者吉住。アウエーの大阪での舞台という不安材料はありますが、既にピンコント師としての実力は知れ渡っており、最終ステージに滑り込むのではと考えます。

 

 さてここから最終ステージ3組の結果を予想します。報道によれば最終ステージも第1ステージ同様得点制の審査のようなので、それに即して予想しましょう。

 

優勝 ゆりやんレトリィバァ 770

②吉住         750

③kento fukaya      740

 

 てわけで、新生R-1の初代王者はゆりやんと私は予想します。これまで何度も旧R-1の決勝の舞台へ足を運び、実に3回の最終決戦進出を果たしながら涙をのんできたゆりやん。今回は大阪という地の利も得て優勝し、かつ年末のTHE Wで敗退した吉住への借りを返すのではとみています。

 旧R-1の記念すべき初回大会の優勝者は、だいたひかるでした。なので…というのもなんですが、新生R-1の初代王者も女性が冠するのではないかなど、ちょっとした期待を抱いている次第です。

 当たるも八卦、当たらぬも八卦。装いを変えたピン芸人の祭典に誰が勝ち名乗りを挙げるのか、今のうちから楽しみにしています。