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第5回大会の採点結果を発表します

 どうもです。テレビを見ない生活をかれこれ3年半は送っている私ですが、師走の忙しさの合間を縫って←えらそーw、配信でTHE W2021の模様を視聴しました。

 ご承知のように優勝はオダウエダ。昨年、吉住の涙の優勝コメントを泣きながら見ていた植田の姿を思い出します。今回の最終決戦ーAマッソ、新設の国民投票枠で選ばれた天才ピアニスト、そしてオダウエダによるたたかいの結果はネット上で大荒れとなりましたが、オダウエダにとってはまさに会心のリベンジとなったと言えましょう。

 でまあ、ここからは配信を見ての、私のTHE W2021の各ネタの採点結果を発表します。番組でのノックアウト方式と異なり、M-1グランプリキングオブコントR-1グランプリと同様の100点満点で採点してみました。

◆Aブロック

ヨネダ2000 90

紅しょうが 89

茶々    91

TEAM BANANA 88

オダウエダ 87

M-1準決勝まで駒を進め、一挙にお笑い界で時の人となったヨネダ2000。テレビでネタ初披露という大舞台で、M-1の3回戦ネタの「謝罪の練習」をかけました。テレビで初ネタとは思えない堂々としたステージングでしたが、M-1でウケた終盤部分を改変したのはもったいなかったかなと。

 2番手は昨年準優勝の紅しょうが。ツッコミの稲田にフィーチャーしたという触れ込みの寿司屋デートネタを披露しましたが、やはり熊元プロレスの圧に頼っているかなと感じて、ヨネダより1点減点しました。

 3番手は芸歴2年目のピン芸人、茶々。彼女は、個人的にはAブロックの台風の目でしたね。電車の目の前にいる母子に延々とモノボケをする若い女性を演じる茶々、そして衝撃のオチ。見返すと笑いより恐怖が先に立つという異質な一人芝居で、私はAブロックで最高得点をつけました。

 4番手は2年連続のTEAM BANANA。彼女たちのネタは女性が女性の悪口を言う内容のイメージがあり、あまり好感を持っていませんでしたが、今回はおっさんにも刃を向けていてその点は見直しましたね。

 Aブロックラストはオダウエダ。焼き鳥屋を舞台に「ハツの就活」「ぼんじりの判決」という奇想天外なメニューが紹介され、客が食事にありつけない展開。前年の「監禁された女性が犯人の目玉を引っ張る」というネタよりはかなり大衆性のあるネタでしたが、その分パワーが減ったかなと思いブロックの最低点をつけました。

◆Bブロック

天才ピアニスト 92

女ガールズ   88

ヒコロヒー   87

スパイク    89

Aマッソ    93

※このBブロックで猛威を振るったのは、トップバッターで上沼恵美子のものまねを得意とする天才ピアニスト。「2人1組でドアの強度を調査する仕事」という突飛な設定を、ますみの老かいな演技力でカバーする手堅い内容からこの時点の最高である92点をつけました。

 2番手は京都・宇治市役所勤務の職員がリーダー格を務めるアマチュアの女ガールズ。ゴールデンでのネタ披露に萎縮しないか心配しましたが、決勝前にマスコミに取り上げられたことがいい方に作用したのか、堂々とトリオ漫才をやり切りました。

 そして3番手は今年のバラエティー界を席巻(せっけん)したヒコロヒー。大学を卒業後に音楽の道へ進もうとする息子を説得する、という込み入った設定の一人コントを披露しましたが、緊張からかセリフのとちりが目立ち、大会唯一の完封負けを喫しました。

 4番手は前回、決勝に選ばれながら新型コロナ感染で欠場の涙を飲んだスパイク。彼女たちのネタは10年以上前に、今はなき「爆笑オンエアバトル」で漫才を見ましたが、今回はクラブを舞台にボケの小川が憑依系の演技に挑戦。一皮むけた姿を見せ、前年の借りを少しは返せたように見えましたね。

 そしてラストは前回、ゆりやんレトリィバァとの死闘に敗れたAマッソ。今回は電話対応を巡る上司と部下、というシンプルな設定のコントに挑みました。それまでの組にはみられなかった加納のキレツッコミが決まり、最高得点をつけることにしました。

 

◆最終決戦

Aマッソ    89

天才ピアニスト 88

オダウエダ   91

※ブロック戦を勝ち抜いたオダウエダとAマッソ。そして国民投票枠に選出された天才ピアニストによる3組の最終決戦は、既に伝えられたように大荒れの結果となりました。

 Aマッソは昨年と同じ映像漫才を披露。個人的には平野レミが出てくるあたりが笑いのピークで、長渕剛のくだりは蛇足に見えたかなと。

 天才ピアニストはレジを舞台に繰り広げられる「きょうの献立クイズ」ネタ。一つのネタとしてみると水準を大きく超えた質だと思いましたが、最終決戦にかけるネタとしてみると迫力不足かなと感じました。

 そして大トリのオダウエダ。同僚の若い女性(小田)をストーカーする中年男性(植田)…と見せかけておいての展開の裏切り、そして小道具を惜しみなく使ったボケのたたみかけが冴えました。

 ふたを開けてみれば昨年のM-1最終決戦と同様に3−2−2の大接戦。オダウエダの優勝にはかなりの異論が上がりましたが、私は妥当な結果だと考えています。天才ピアニストやAマッソの当人も最終決戦のオダウエダにはSNSで脱帽したようなコメントをしており、そのあたりは救われた感じがしますね。

 

 さて、日付は12月19日。昼を過ぎれば漫才の日本最高峰を決めるM-1グランプリの敗者復活戦が行われ、夜には本戦が行われます。THE Wの決勝では涙をのんだヨネダ2000は敗者復活でどこまで食らいつくのか。そしてマヂカルラブリーに続く今年の優勝者は誰なのか。今から楽しみにしています。