注意：今回の記事で取り扱っている作品は成人向けです
今回は異色のレビューになろうか。いわゆる「18禁」の同人漫画を描き続ける「ひぐま屋」氏の作品群について書く。
私は日常的に5chの芸スポ速報＋板、お笑い芸人板、アイドル画像板をのぞいているのだが、その際にやたらいくつもの漫画の広告が出てくるのよ。その一つが、「おねショタ」のジャンルで高い評価を得ている、ひぐま屋氏の成人向け同人作品群である。
私も当初はひぐま屋氏の広告をうざがったのだが、その広告を見てみると絵柄が非常に洗練されたものだと分かり興味を持った。私自身、子どもの頃は漫画家になりたかったが絵が上達しないのでその道をあきらめた…て人間なせいか、きれいな絵を描く漫画作品には昔も今も心を惹（ひ）かれるものがあったりする。よって現在、ひぐま屋氏の複数の同人作品を購入したことに至るｗ
私が注目したひぐま屋氏の作品の一つが、2017年発表の「おっぱいを触らせてくれる家庭教師のおねえさんの話」である。どういう内容かは、タイトルを読めば一目瞭然であるだろうからいちいち説明しないｗ しかしこの作品をざっと読んで印象に残るのは、バストの大きい、眼鏡の美人な女性家庭教師に翻弄（ほんろう）される佐藤祐真少年の表情の豊かさである。
上記の引用画像2枚は、私の方でトリミングをしている。
息を切らして不安げな祐真少年を抱擁し、落ち着かせる女性家庭教師の図。一見、感動的な展開だが…。このシーンがどういう内容か、今はおいておこうｗ
個人的に刮目したのは、ひぐま屋氏の祐真少年の描写の卓越ぶりである。
画像1枚目。顔に汗を二筋垂らし、頬を赤らめる祐真少年。家庭教師の手を借りて「ある行為」をしたことへの疲労感とか羞恥心とか、複雑な感情がまじり合う表情をうまく描いていると思う。
画像2枚目。ひぐま屋氏のキャラクターのデザインは、輪郭や髪形など少ない描き込みで表現する一見シンプルな手法を取っているように思える。しかし、荒い息が徐々に収まる中で「本当…？」と信頼の念をにじませながら家庭教師を見つめる祐真少年の、うるんだような両目には念入りに黒目の線を描き込んでいる。この目の描き方は、少女漫画のテクニックに近いものを感じさせるのだが、どうだろうか。
これも個人的な見解で恐縮だが、祐真少年のビジュアルはあの巨匠・手塚治虫が世に送り出した意欲作「アポロの歌」の主人公・昭吾を思わせるもんがあるのよね。祐真少年の髪の毛のはね方が昭吾にそっくり…てのはおくとしてねｗ
てわけで（？）、私の希望としてはひぐま屋氏に非エロの作品、具体的に言うならジュブナイルの漫画を描いてほしい次第だ。あえて個人的な希望を言えば、あさのあつこさんの作品の挿絵とかね。ひぐま屋氏には大きなお世話以外の何物でもなくて非常に恐縮だが、そこんところ、なにとぞご検討のほど、よろしくお願いしたいところである。
※7月15日、記事を一部修正・加筆しました。
