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タモリに中川翔子ら「新元号ビジネス」にたかる芸能人、そしてハシゴを外す自民党

 えーっと、拙ブログでタモリに触れる記事は初めてかな。ただあまりいい話をするつもりはない。俺はテレビを見ない生活を送っているので知るのが遅れたが、フジの改元特番でタモリがこんな話をしたらしいね。

 

www.sponichi.co.jp

(スポーツニッポン5月1日付記事から)

 

 記事を抜粋するとこうある。しかし6時間半もやるほどかよ。

 

 6時間半の生放送番組エンディングでコメントを求められたタモリは「西暦というものが、ずっと(続く)本のページ数だとすれば、元号というのは日本だけが持っている『章』。その章があるから(時代の)切り替えができますよね」と自身の考えを述べた。

 

 このコメントには口をはさまざるを得ない。「元号というのは日本だけが持っている『章』」てところね。

 番組内で触れたかどうか知らんが、元号は中国由来だろ。参考までに、日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」で元号について書いた記事を張っておく。

 

www.jcp.or.jp

(「しんぶん赤旗」2019年4月2日付)

 

 「しんぶん赤旗」でも言及しているように、確かにタモリの言うように世界で元号を採用しているのは日本だけらしい。ただし、由来となった中国では100年以上前に元号を廃止している。元号発祥の国で1世紀以上昔に「もういらんわ」となったものを後生大事にするって、あまりポジティブなイメージわかないけどね。

 また元号を「章」に見立てるのも無理があると思う。日本が天皇の代替わりごとに年号を変えるようになったのは明治時代から。それぞれ続いた年数は明治が45年、大正が15年、昭和が64年、そして平成が31年。

 バラバラすぎだろw 江戸時代以前の、災害とかあると元号を変えていた時代の方がよほど「章」として区切っていたと思う。

 

 タモリはこれくらいにして、あと中川翔子な。いちいち張らないが、twitterで「今年は皇紀2679年」などとほざいたらしい。戦前かよ。

 手塚治虫アドルフに告ぐ」で皇紀2600年を祝うパレードが描写されていたのを思い出した。とりあえず中川は手塚先生に謝れ。

 

 まああえて一歩引いて見れば、タモリも中川も今後のビジネスにつながると考えて新元号に必要以上におもねる発言をしているのだろうと思わなくもない。しかし、令和だ新時代だと新元号を煽りまくる張本人である自民党が、己の若者向けキャンペーンでは #自民党2019 などと西暦を使っているというねw

 結局与党自民党にとっては、新元号というものは政治利用の道具であり、それ以上でもそれ以下でもないと思う。タモリに中川、そして今回の新元号キャンペーンに駆り出された芸能人の皆さんはその自民党に利用されていることを一刻も早く認識して、今後の身の振り方をご一考願いたいと考える次第である。