無料カウンター

清水ただし国会復帰記念!wバナナの叩き売り映像

 年度末の国会界隈に大きな衝撃を与えた、3月31日の日本共産党の緊急記者会見。参院議員1期、衆院議員4期の実績を持つ日本共産党宮本岳志衆院議員が、職を辞して大阪12区補選(4月9日告示、21日投票)に挑戦する。その報には、落語家の立川談四楼師匠もうなるなど、好意的に受け止められている。

 

 宮本氏の抜けた後の議員の欠員はどうなるかという心配もあろうが、宮本氏は比例選出のため、前回選挙で比例順位のすぐ下だった清水ただし(忠史)さんが繰り上げ当選となる。清水氏は2014年の総選挙(共産党は21議席に躍進)で初当選し、約3年間衆院議員として活動していたので、1年半ぶりの国会復帰である。

 

 その記念というのもあれだが、ここで1本の映像を紹介する。この映像が撮られた日付はちょうど5年前の2014年4月5日。舞台は、さいたま市で「まるごと共産党」と題した日本共産党の演説会なのだが、ここにはるばる大阪からやってきた清水氏が「バナナの叩き売り」を披露している。司会も律儀に「バナナの叩き売り」と紹介しているのが、後からジワジワ来るw

 

www.youtube.com

youtubeから)

 

 すっかり清水氏の紹介を忘れていたが、彼は元松竹芸人である。同期はますだおかだにオセロと錚々(そうそう)たるメンバー。「ツインタワー」という漫才コンビを組んでいた。

 阪神大震災(1995年)のボランティアを機に共産党に入党。大阪市議1期を経て国政に挑戦するが、上記の動画は衆院議員に選ばれる約8カ月前のものである。

 

 叩き売りの持ち時間は20分弱。清水氏は巧みな弁舌で後期高齢者医療問題、ブラック企業問題などをネタに会場の笑いを取る。実は後期高齢者の話題で、75歳になる人の生年を1年間違えているのだが、それはご愛敬と受け取ろう。

 しかし方々で言われていることだが、やはりしゃべりがうめえな清水さんw そら元芸人だから当たり前と言えばそうだが、民医連の医者にかかるくだりで「運動はしているのか」「赤旗読者拡大など…」は共産党の演説会では鉄板中の鉄板であろう。俺の大学時代も、腹のたるみを指摘された左翼学生が学生運動をやっているから」と強弁していたことを思い出すわいw

 そして清水氏は副首相・麻生太郎氏のものまねも披露。現書記局長のYouTuber小池晃も持ちネタにしているが、まあまねしやすいよな麻生は。清水氏の麻生ものまねは「漢字が読めない」ネタ(ex.「内部留やす」)をも取り入れており、元芸人ならではの細やかさがある。

 清水氏はTPP問題も語っているが、ここで「DHC」ネタを入れている。知っている人も多いだろうが、DHCは昨今ヘイト番組「ニュース女子」のスポンサーも務めるなど反ヘイト市民のひんしゅくを買っている。清水氏は先見の明があったってことだな(?)。

 

 持ち時間残り3分のあたりで、ついに清水氏はバナナの叩き売りの口上を披露。言い回しの流暢さもさることながら、やはり私は映画「男はつらいよ」の主人公・車寅次郎のことを思い出した次第だ。

 寅さんは新作のたびにルーティンワークである叩き売りを見せていたが、彼の真骨頂はやはりマドンナとの交流であろう。寅さんは毎回毎回マドンナに一目ぼれしながらも、そのマドンナのために私情を犠牲にして尽くす。恋のキューピッド役を買って出るとか。

 自身は決して報われることはなし。顔で笑って心で泣いて…を毎回の映画で体現してきたのが寅さんだが、私はその寅さんの姿が日本共産党とダブって見えて仕方がない。

 日本共産党に集う人々は、ただ目の前にいる苦しむ人々のために力を尽くす。選挙での票が欲しいとか、そんな私利私欲を抜きにしてね。だからバナナの叩き売りを特技とする清水氏が、共産党に入党するのは歴史の必然だったとは言いすぎですかそうですか。

 

 とまれ、衆院議員時代はカジノ反対の論戦で注目された清水氏。国会に復帰後は、歯切れのよい言い回しで再び安倍首相を追い込んでくれるであろう。今から国会質問の中継が楽しみである。

 あと余談だが、清水さんて遠目で見るとチョコレートプラネット長田に似ているなw 背の高さや肩幅はだいぶ違うけど。