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勝手に芸人を表彰!ENGEI SHAMROCK AWORD2017

 昨年に続き、私「ENGEI SHAMROCK」ブログ管理人のマサトヰシグロシャムロックが勝手に今年のお笑い芸人のMVPと新人王と特別賞 を決める「ENGEI SHAMROCK AWARD」をやります。

 今回は前述の三賞とともに功労賞を設けました。

 さて昨年はMVPにハリウッドザコシショウ、新人王にカズレーザーメイプル超合金)、特別賞にBOOMERを選びましたが、今年はどの組が勝手に表彰されるのか?

 受賞結果は以下の通りです。

MVP 友寄隆英(通称ナスD、朝日系「陸海空地球征服するなんて」ディレクター)

新人王 アイデンティティ

    ペンギンズ

特別賞 空想大河ドラマ「小田信夫」(NHKテレビ)

功労賞 小松政夫

 MVPは、いろいろ選考を悩んだ末に12月29日放送の「無人島生活」スペシャルでも猛威を奮った「ナスD」ことテレビ朝日社員の友寄氏に送ることに決めました。「芸人じゃねえじゃん」というツッコミが聞こえてきそうですが、とにかく「陸海空こんな時間に地球征服するなんて」(深夜時代の番組名)でのアマゾンロケは、論より証拠の最たるものでしょう。私も、彼が現地で刺青の原料に使われる果物の汁を顔と全身にくまなく塗りたくってしまい、一夜で青黒くなった映像を見て、最初はドン引きしましたよ、ええ。

 ただその後もさして後悔する顔を見せず、アマゾンの酒屋ではアルコール度数50度はある地酒をまるでジュースのように飲み干す。それまで3日ほど不眠不休が続いていたおかげでアマゾン川渡航中に倒れるも、4日間の眠りから覚めてアマゾン川をまともに見られなかったのを子どものように悔しがる…そんなナスDの姿を見て、私も何か心を打たれるものがありました。

 「無人島生活」スペシャルの前日深夜に放送された特番では、よゐこ濱口がナスDとの因縁を語っていました。今はなき「いきなり黄金伝説」で、濱口と数々のロケをともにし、彼に無人島生活でのモリ突きを教えたのもナスDだったといいます。今回の無人島対決は、いわゆる格闘漫画でいう「師匠と弟子の対決」だったわけです。結局、対決は「師匠」の圧勝でしたが。

 よく俳優やミュージシャンをさして「芸人顔負けの○○」と語られる人はよくいますが、ナスDはそのラインとはダントツにレベルが違う、まさに「芸人キラー」と言えましょう。現在、テレビをつければどこにでも出てくる「芸人飽和状態」のショービジネス界において、ナスDはジョーカーのような存在感を放っています。

 7年前に、ナスDはとあるインタビューに応えています。

 記事はこちら。

www.oricon.co.jp

オリコンニュースから)

 インタビューで目を引いたのは「番組の視聴率が取れなくても、出演者に『もう一度あの人とやりたい』と思われればよし」という趣旨の発言です。もちろん視聴率を初めから取らなくていいと思っているわけではないですが、現在のテレビ業界で必要悪のように言われている「視聴率至上主義」や「旬のタレント消費」を乗り越えようとする姿勢に共感を覚えました。

 しかし昨今のテレビ界、顔も名前も有名なバラエティー番組のプロデューサーが増えました。同じテレ朝の加地倫三、TBSの藤井健太郎テレビ東京の佐久間宣行…。ナスDのような、凄腕のディレクター、プロデューサーがまだテレビ界には潜んでいたことに驚きました。来年は1月早々に「陸海空」でナスDメインのスペシャルが放送されます。彼のさらなる飛翔を期待して、ここにMVPを送ります。

 

 新人王は、まあMVPが芸人じゃないからというわけでもないのですが、2組選びました。ただこの2組も、今となっては説明は不要と言えましょう。

 野沢雅子ものまねでブレイクしたアイデンティティ、兄貴と舎弟のキャラ漫才で頭角を現したペンギンズ。どちらも今はなき朝日系「お願い!マンピンコン」で月間優勝を果たした共通点があります。爆笑問題のロケ番組「住んでみた」(朝日系)でもエース級として出演し、ロケ芸人としても定着しつつ彼らに新人王を送ります。

 

 特別賞は、芸人ではなくテレビ番組に。ネプチューン主演、そしてこのほど芥川賞候補にも選ばれた前田司郎氏脚本の「小田信夫」に送ることにしました。

 「小田信夫」は拙ブログでもレビューを書きましたが、とにかく初回の「城内の廊下グルグル」は見る者の度肝を抜きました。小田信夫を演じる堀内健の小気味いい演技も光りました。

 「小田信夫」は来年正月に再放送されるとのことで、新シリーズへの期待も高まります。ぜひとも前田氏に芥川賞を受賞してもらって、新作への弾みをつけてもらえたらと願います。

 

 そして今回新たに設けた功労賞は、日本が誇るギャグ芸人であり、喜劇人協会会長でもある小松政夫さんに送ることにしました。

 師匠である故・植木等との師弟愛を描いた著書を原作としたドラマ「植木等とのぼせもん」(NHKテレビ)が放送されたのは、記憶に新しいところです。あわせて、小松さんはインタビュー出演した日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」日曜版にて、自身が赤旗日曜版の読者であることを告白しました。齢75にして、芸人の気骨を見せる小松さんに、せんえつながら功労賞を送ります。

 

 今年も残すところあと四十数時間。早いもんですが、庶民の娯楽たるお笑いが2018年もとどこおりなく楽しめる世の中にしたいと思います。

 それでは皆さん、よいお年を。