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「ENGEIグランドスラム」トレエン斎藤さんの米津ハゲん師「Pemon」(3月30日放送)

 拙ブログが当初つけていた名前「ENGEI SHAMROCK」は、多分に「ENGEIグランドスラム」(フジ系)を意識していたところがある。なのでこの番組をレビューするのは少し緊張する。←なんで?w

 

 つってもレビューするのはトレンディエンジジェル斎藤さんが披露していた米津玄師「Lemon」の替え歌。これを知ったのはネットニュースで炎上していると聞いたからw

 それで該当の動画をチェックしてみた。そしたら批判の是非はともかく、そのステージ演出にはうならされた。エンターテイメントとして、ほぼ完ぺきな出来だったのではないかと。

 

www.youtube.com

youtubeから)

 

 まず斎藤さんの替え歌「Pemon」を書き起こしてみると、以下の通り。

 

夢ならばどれほどよかったでしょう
未だにあった頃を夢にみる
忘れた物を取りに帰るように
増えると噂の薬を買う

戻らない幸せがあることを
毎朝 鏡が教えてくれた
言えずに隠してた広いおでこ
前髪なけりゃ永遠に広いまま

きっともうこれ以上 生えることなど
ありはしないとわかっている

あの日の寝ぐせでさえ あの日の抜け毛でさえ
そのすべてを愛してた たまとともに
頭の形を見て言われた
「レモンみたい、キモ。」
ギャルにハゲいじられても動じない

髪乾かしても5秒で終わり
今ではあたまがわたしの

 

 いかがであろうか。青字で強調したのは原曲の歌詞をそのまま生かした部分である。

 私自身も替え歌が好きでよく作るのだが、その際に心がけているのは「原曲の歌詞をなるたけ生かす」である。そうしてこそ替え歌部分とのギャップが出て面白みが引き立つ…と考えているのだが、果たしてこの「Pemon」も最大限に原詞を生かしている。

 

 そもそも原曲の「Lemon」は、米津が自身の祖父の死をモチーフに作られたと言われている。二度と戻ってこない人への哀悼を歌った切ない名曲だが、この「なくしたもの」というテーマを斎藤さんは「髪の毛」に当て込んだ。

 人の命は失えばもう戻らない、毛根も失えば髪の毛はもう戻らない。その点から、「Lemon」は薄毛の人をテーマにした替え歌と非常に相性がいい。そしてそこに目を付けた斎藤さんの勝利と言えよう。

 

 替え歌は原詞を最大限に生かしているだけでなく、そのアレンジ部分も面白い。大サビの「レモンみたい、キモい。」は大胆なアレンジを施した感じだが、「そう来たか」という意外性とともにインパクトがあった。

 ただ注文を付けるならラストかな。「今ではあたまが私の誇り」だが、ここは「私の光」と原詞を生かしても良かったように思う。まあ個人的な意見です。

 

 替え歌以外にも「Pemon」は紅白歌合戦のステージの再現、ダンサー五十嵐結也氏の「ペッ」、そしてサビからの相方・たかしをはじめとしたキャンドルパフォーマンスと見どころがふんだんに盛り込まれていた。そういえば斎藤さん自身も、本家に合わせて目元に付けぼくろをしていたのがジワジワ来る。素晴らしいパフォーマンスだった。