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漫才コンビ「ミキ」のお二人はぜひ『ワタナベ・コウの日本共産党発見!!②』購入を

 こちらのブログでも書いたことだが、きのう(19日)出張行った先で女性の裁縫家・漫画家・イラストレーターであるワタナベ・コウさんの新著『ワタナベ・コウの日本共産党発見!!②』(新日本出版社)を購入した。日本共産党の機関誌の1つ『月刊学習』に約2年間連載したイラストつきルポルタージュで、シリーズ2冊目(今作で完結)である。

 『日本共産党発見!!』はワタナベさんが共産党の本部や地方の党事務所などを訪ね、党の歴史や運動を根掘り葉掘り聞く内容。今作の『②』では、昔から共産党の勢力が強い地域で知られる京都府の党委員会を訪ねている。(24~39ページ)

 なぜお笑いをテーマにしたブログ「ENGEI SHAMROCK」でこうも共産党の話をやりだしたかというと、前掲書にて次の一文を目にしたからである。

 

「児島さんは一九四六年、戦後初の総選挙で弁護士の小林為太郎(元タレント上岡龍太郎の父)日本共産党公認で立候補すると、『共産党が公然と姿をあらわした』と感動して入党を決めたという人です」

(同書32ページ)

 

 そう、上岡龍太郎さんのお父さんの名前が出てくるんですね。私のような40歳代の者からすると笑福亭鶴瓶との「パペポTV」が思い浮かびますけど、最近のお笑いファンならM-1グランプリに2年連続で決勝進出した兄弟の漫才コンビ「ミキ」の伯父さん(母の兄)としてインプットされた人だと思います。

 上岡氏の父親である小林為太郎弁護士については、wikipediaのページも既に作られています。

小林為太郎 - Wikipedia

 wikipediaによると為太郎氏は、高校時代に左翼活動をしていたという理由で謹慎を命じられ、活動をやめるなら月謝を免除してやるという取引をもちかけられたといいます。そこで為太郎氏は「青春と月謝を肩代わりできない」と突っぱねたと。この言い回しは、どことなく息子の龍太郎氏を髣髴(ほうふつ)とさせますね。

 ここで上記の引用文に戻ります。引用に出てくる「児島さん」とは、もちろんアンジャッシュのあの人ではなくw女性です。児島とみさん。

 為太郎氏はwikipediaにも書かれているように、共産党の候補者として2回総選挙に出馬したものの、当選はできませんでした。しかし児島さんは為太郎氏の姿に感動して共産党に入党し、翌年には京都市議選に出馬。落選しましたが、その選挙戦の奮闘は町の子どもたちにまねをされるほど評判に。その子どもの1人が佐藤京子さんで、1967年の宇治市議選に当選し、後に副議長も務めたことが『日本共産党発見!!②』で生き生きと書かれています。(※)

 

 京都と言えば、私のような共産党支持の人間からすればいまだに「蜷川革新府政」。そのイメージが強いのですが、あの上岡龍太郎のお父さんがその「強い京都の共産党」の歴史をつくった一人とは、恥ずかしながら今回初めて知った次第です。

 今を時めくミキのお二人は、自分たちの名が知られるまで伯父の名前を出すのをはばかったといいます。しかし2年連続でM-1決勝に残り(今年は敗者復活)、あの上沼恵美子に「ファンです」と言わしめたとあって、今後ぜひとも積極的に伯父さんを誇りに語ってほしいと私は願います。

 その際には、なるたけ『ワタナベ・コウの日本共産党発見!!②』を参考資料にしていただければなとw新日本出版社の発行で1500円(税別)です。

 

(※)児島とみさんは共産党京都府委員会の初代婦人部長。河上肇、山本宣治ら154人を合祀した慰霊祭を手伝ったのを機に、国民救援会京都府本部の基礎を築いた。