◆ファーストラウンド(○●は実際の勝敗)
第1試合
●ゆりやんレトリィバァ87
○あぁ~しらき88
第2試合
●吉住89
○ニッチェ90
第3試合
●根菜キャバレー86
○合わせみそ88
第4試合
○横澤夏子90
●紺野ぶるま89
第5試合
○阿佐ヶ谷姉妹89
●紅しょうが87
◆最終決戦
優勝 阿佐ヶ谷姉妹92
2位 横澤夏子90
3位 ニッチェ88
4位 合わせみそ86
5位 あぁ~しらき82
※ファーストラウンドは第1試合以外の予想が当たった。てか、第1試合を外すとは思わなかったwしかも大差で。
ゆりやんの似せる気ゼロの宮根、春川さん連呼、デカい差し棒。この辺はうっすら笑ってしまったので、個人的には大敗は意外だった。
吉住は、ネタの発想力と言うかテーマ設定の妙という点ではファイナリストの中で群を抜いていたと思う。ただディティールに「え?」と感じる点もいくつか。吉住が野党議員、恋人が与党議員と入れ替えた方が「地盤」「2世議員」などのくだりをスッキリ見られたかな。あと「総理大臣3回代わった」というボケも、若い人には伝わりにくいかも。何せ現実は、あのオッサンが6年間も総理に居座っているからね。
第3試合の即席コンビ漫才対決。根菜キャバレーはインディアンス、合わせみそは霜降り明星にそれぞれスタイルが被る印象だ。根菜はボケの天野の良さを引き出し切れていないように見えたので、その分個人的に合わせみその評価が上がった。
紺野は2年連続のファースト敗退。てかR-1ぐらんぷりも含めると4大会連続のファースト負けである。刺される演技、「どうしてくれる?」のリフレイン、AKBのくだりと笑わせるポイントは少なくなかったが、爆笑を呼ぶほどの波はつくれていなかったのが残念だった。
紅しょうがは出場者の中では一番「正統派」のネタをしてきたと思うが、その分このコンビならでは、と感じるほどの個性は薄かったかなと。緊張して噛んでいたしね。対戦相手の阿佐ヶ谷姉妹もたいがい噛んだけどw
そして最終決戦。しらきは何だよwああまでやられると、むしろすがすがしいわ。ちなみに「男かな?女かな?」のネタは、サンドウィッチマンの2人が劇場で見て爆笑していたらしい。伊達のブログによると。
ニッチェは最終でえらく尖ったネタをやったな。恋人の母親との口論自体は珍しくない設定だけど、黒マスクをあそこまでいじるとはね。てか黒いマスクって普通のマスクのような機能性あるんかね。てっきりファッションで付けているのかと…と妙に考え込んでしまった。
事前の予想だった「阿佐ヶ谷姉妹と横澤のワンツーフィニッシュ」が当たったのは、非常にうれしい。横澤の人間観察ネタは、設定がキャッチーであればあるほどネタに強みが出る。その点で言えば、最終決戦の回転ずしネタはファーストの運動会ネタよりデカい笑いを取れるポイントが少なかったと思う。
そして阿佐ヶ谷姉妹が賞レース初優勝。満年齢46歳(渡辺)と45歳(木村)の優勝ってのも、R-1でのハリウッドザコシショウやアキラ100%(ともに42歳で優勝)の記録を塗り替える快挙だ。
ファーストで噛み倒し、最終決戦もクジで1番手を引くなど苦難の連続。緊張して噛むなど(しつけー)出来として100%出し切った優勝とまではいかないけれど、謙虚な2人のことだから今後の精進に生かすだろう。個人的には、ぜひとも来年のキングオブコントで女性コンビ初のファイナリストおよび優勝の2冠を達成してほしい。
この阿佐ヶ谷姉妹の優勝に思い切り水を浴びせたのは、ほかならぬ副音声担当の松本人志である。視聴者からの質問に答えるコーナーがあり、「かなわないと思う女性芸人はいるか?」という問いに対し「枕営業をする女芸人」などという趣旨の回答をした。
改めて、この人の女性観と言うか常識を疑わざるを得ない。M-1審査員の上沼恵美子にとろサーモン久保田、スーパーマラドーナ武智が暴言を吐いたばかりでこれである。
もともと松本は、過去の著書で勝手な理屈をつけて「女はお笑いに向いていない」などというふざけた持論を吐いた人物。個人的には久保田や武智の暴言も、こうした松本の過去の言動と無関係ではないと思う。受け売りってやつな。
当の松本は前日放送の「ワイドナショー」で「上沼さんがどれほどの人か知っているのか」と久保田・武智を一喝した。その発言は「枕営業」のコメントによってうわべだけのもの、上沼はじめすべての女性芸人を侮辱したものと言わざるを得ない。
久保田・武智のような小物と違い、松本の「枕営業」発言がワイドショーのネタに上がる可能性は極めて低い。たぶん「リテラ」は批判記事を書くだろうが。
私としては、改めて松本氏に「枕営業」発言の撤回を要求する。