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芸人はどんどん「ご飯論法」ネタの漫才やコントを作ろう!~流行語大賞授賞式の紙屋高雪氏コメントから

  漫画評論ブログ「紙屋研究所」管理人で、先の福岡市長選を共産党推薦でたたかった紙屋高雪(かみや貴行)氏が、3日に行われた「ユーキャン新語・流行語大賞2018」の授賞式に上西充子法政大学教授とともに出席し、「ご飯論法」がトップ10入りを果たした喜びを語った件をブログにまとめていました。その記事はこちら。

kamiyakenkyujo.hatenablog.com

(ブログ「紙屋研究所」から)

 お笑いをテーマに扱う拙ブログとして注目したのは、紙屋氏が受賞コメントの中で、その前日に行われた「M-1グランプリ2018」に言及したことです。拙ブログでは何度も触れてきましたが、紙屋氏はサンドウィッチマンのファン。このたびの決勝戦では富澤たけし氏が審査員を務めたこともあって、抜かりなくチェックしていたのでしょうか。

 紙屋氏はM-1ネタを枕に、現在の国会の様子を「言葉のすり替えを行うコントが行われている」と形容しました。まあM-1は漫才なわけですが、これは重要な指摘と言えましょう。

 言い換えれば、国会で与党閣僚が連発する「ご飯論法」は漫才やコントの題材に適しているということです。国会の質問というのはまさに与党と野党の言葉のやりとり、かけあいなわけですから、サンドの得意ないわゆる「コント漫才」に使えると思います。例えば「ご飯論法ってのが流行語大賞のトップ10入ったってよ」「何それ?」「『朝ごはんは食べませんでしたか?』と聞かれ、パンを食べたけど『食べませんでした』というふうなはぐらかす言い方だよ。国会でよくやってるって」「ふーん、じゃあやってみるか」でコントイン、みたいな。

 現在の漫才シーンで流行語とか時事的な要素を盛り込んだネタは少ないですが、その中で「振り込め詐欺オレオレ詐欺)」は時事ネタながら多くの漫才師が活用し、スタンダードと化していった稀有(けう)な例と言えましょう。今年のM-1でも、最終決戦で和牛が振り込め詐欺をテーマにしていましたね。(※)

 なので個人的には、ぜひとも「流行語大賞」を機に、漫才師の皆さんには「ご飯論法」ネタにチャレンジしていただいて、言葉の面白さ、やりとりの妙味を追求していただきたい。もちろんコント師の皆さんも「ご飯論法」ネタに取り組んでほしい。

 せっかく国民の血税を預かる与党閣僚の皆さんが「ご飯論法」で国会をしっちゃかめっちゃかにかき回すというネタを提供しているのだから、風刺ネタとしてフィードバックするという芸人ならではの腕を見せてくれるとうれしいですがね。

 何だか紙屋氏の受賞とはあまり関係なくなってしまいましたがw改めて紙屋さん、上西教授との共同受賞おめでとうございます。

 

(※)「オレオレ詐欺」「振り込め詐欺」はてっきり流行語大賞に選ばれているのかと思いきや、過去の受賞作一覧を見ると入っていないんですね。新名称として選ばれた「母さん助けて詐欺」は2013年の流行語大賞にノミネートされていますが。てか「母さん助けて詐欺」てもう5年前の話かよ。