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「女芸人№1決定戦 THE W」決勝進出者決定!

 大会ホームページによると、決勝進出者は以下の10組。

www.ntv.co.jp

(「THE W」大会サイトから)

はなしょー(ワタナベエンターテイメント)
中村涼子(ワタナベエンターテイメント)
どんぐりパワーズ(ワタナベエンターテイメント)
牧野ステテコ浅井企画
押しだしましょう子(フリー)
まとばゆう(フリー)
ニッチェ(マセキ芸能社)
ゆりやんレトリィバァ(よしもとクリエイティブエージェンシー)
アジアン(よしもとクリエイティブエージェンシー)
紺野ぶるま松竹芸能

(エントリー順)

 

 ちなみに、準決勝進出者が決まった時点で、私が(予選のネタ動画などを全く見ずに無謀にも)予想していた決勝進出10組は以下の通りである。

阿佐ヶ谷姉妹

アジアン

アルミカン

ガンバレルーヤ

3時のヒロイン

とんとん

はなしょー

牧野ステテコ

まとばゆう

ゆりやんレトリィバァ

(五十音順)

 

 全くの当てずっぽうであるにもかかわらず、半分の5組が当たったのはわれながらうれしいwちなみに、とんとんはこの大会のために結成した相席スタート・山崎ケイと横澤夏子のコンビである。

 ファイナリストの顔触れの特徴と言えば、まず吉本勢の少なさであろうか。「THE W」は既に権威のあるM-1やキングオブコント、R-1と同じく吉本主催のお笑いコンテストであるのに、吉本所属はアジアンとゆりやんの2組だけ。何とナベプロ勢の方が3組(はなしょー、中村、どんぐり)と吉本勢を上回っているのだ。

 今夏の「24時間テレビ」のマラソンでのブルゾンちえみ起用など、日テレとナベプロが蜜月関係を保っている現状を差し引いても、異例の選出結果と言えるだろう。またフリーは2組(まとば、押しだしましょう子)がいるが、これは今秋のキングオブコントにゃんこスターゾフィーがファイナリストに選ばれた流れを少し感じる。ちなみににゃんこスターナベプロゾフィーグレープカンパニーとそれぞれ大会後に事務所所属を決めている。

 もう一つの特徴は、有名どころをゴリゴリに落としてきたという点だ。シード権を持つ出場者が参戦する2回戦でも、既にR-1初代王者のだいたひかる、「爆笑オンエアバトル」の強豪で鳴らした田上よしえ、ママタレントで名を馳せるくわばたりえといったメンツがバッサリと落とされてきた。

 ただ決勝に出そろうメンツは、テレビで知名度の高い組をそれなりに固めてくるものと思っていた。上記の個人的なファイナリスト予想で、阿佐ケ谷姉妹やガンバレルーヤ、とんとん、ゆりやんをチョイスしたのはその辺の理由による。相席山崎と横澤の組んだとんとんなど、即席で組んだ時点でファイナリストの席が約束されているものだと邪推してしまっていた。

 しかし、ファイナリストが現実に発表された今となっては、私は己の不明を恥じずにはいられない。何と言っても驚いたのは、牧野ステテコを決勝の舞台に上げたことだ。

 こうもったいぶって書いてはいるが、実は私は牧野ステテコのネタを見たことがない。ただ数年前から「ポールダンスを使って変なネタをする」というカルト芸人的なうわさを聞きつけていたもので、私の中で勝手に彼女の芸に対するハードルがこれ以上ないほどガン上げ状態になっていたのである。

 女性芸人の造詣が深く「THE W」を予選からずっと観戦していた馬鹿よ貴方は・新道のブログによると、1回戦と2回戦を通じて観客のウケ具合がトップだったのは誰あろう牧野だったそうだ。その記事を準決勝前に読んで、私は逆に不安に感じたものだ。「好事魔多し、という。準決勝はダダ滑りするか、ウケても大人の事情的に落とされてしまうのでは…」と牧野の身を案じた。全然知り合いでもないのに。

 準決勝を観戦した方々が、おのおののtwitterでレビューを書いていた。それをつらつら読んでみると牧野のウケは飛び抜けたものではなかったようだが、ふたを開けてみればファイナリストの席へ滑り込んだ。予選でのウケが審査に考慮されたのかもしれない。しかし個人的には、牧野ステテコをゴールデン帯のテレビに送り込んだ時点でこの大会は成功したとすら思っているw

 9月上旬の大会開催の発表、予選開始をして以降は大御所・山田邦子や優勝候補筆頭に目されていた友近の大会批判が続くなど踏んだり蹴ったりの状態が続いてきた「THE W」だったが、ガチ感あふれるファイナリスト選出により、一気にお笑いコンテストとして引き締まってきた感がある。

 もちろん肝心の決勝も不安要素がないわけではない。審査員のメンツがどうなるのか、既にアナウンスされている「タレント審査員」や視聴者投票がどう勝負に作用するのかなど心配は尽きないが、決勝の1週間前に開かれる大コンテストたるM-1の余韻をかっさらうつもりで「THE W」のファイナリストや司会のチュートリアル徳井義実ら大会スタッフは、ベストを尽くしていただきたい。期待している。