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「絶対!カズレーザー」#5(テレビ朝日系、5月1日放送分)

 今回の放送前に、メイプル超合金カズレーザー冠番組「絶対!カズレーザー」のホームページをのぞいてみたのだが、内容を知って少し目まいがした(大げさ)。「意味深」というタイトルのクイズ企画にカズレーザーが挑戦する、という内容だったからである。

 もうね、企画の立て方が安易すぎるんじゃないかね。私が書くまでもなく、カズレーザーと言えばこの1年間、「クイズプレゼンバラエティーQさま!」「くりぃむクイズミラクル9」「クイズタイムショック」(いずれも朝日系)など数々のクイズ番組で輝かしい実績を積み重ねてきた芸人である。

 もはやクイズ番組と切っても切り離せない関係にあるカズレーザーだが、この冠番組の趣旨は彼にあれこれやらせて、新たな魅力を引き出そうというものだったはずだ。そうなれば、普段腐るほどやっているクイズからできるだけ離れて企画を練るのが制作者の気概ってものだと思うが、放送5回目でクイズって早っ!! としか思えないですわ。

 クイズの内容は「森羅万象、物事すべてに意味がある」というコンセプトから、天の声でありクイズ番組でカズレーザーのライバルでもある宮崎美子が彼に出題するというもの。俳優の藤岡弘、の芸名の「、」はなぜ付いているのか、プラスネジよりシェアの少ないマイナスネジの利点はどこかなどをカズレーザーに答えさせた。

 このクイズの出題内容自体、特に目新しさは感じられない。「お願い!ランキング」(朝日系)の企画でバイきんぐ小峠や朝比奈彩など、芸人や女性タレントが数人でワイワイ言い合いながら設問を解く感じでありそうな企画だ。

 実際、クイズに臨んだカズレーザーもあまり手こずることなく淡々と答え、5問中4問正解をマークする好成績を残した。カズレーザーのクイズの強さは、その膨大な知識量もさることながら、ロジックを駆使して正解に近付く推理力にあると私はみている。その点で「あるものがこうある理由は」というタイプのクイズは、合理的な思考のできるカズレーザーにとっては特に難問でもなかったろう。

 いろいろ書いてはみたが、傍から見れば今回のクイズ企画は失敗だったというのが私の見立てである。1問正解ごとにカズレーザーには今回のギャラが加算される(事前に回答した東大生の正答率×100)システムだったが、不正解だとゼロにリセットされるなどのペナルティーも課されなかったので、中途半端さだけが残った。

 クイズ企画をどうしてもやりかたったのなら、せっかく宮崎をキャスティングしたのだから、カズレーザーとガチンコのクイズ勝負をやれば良かったように思う。実際、カズレーザー自身が「しゃべくり007」(日本テレビ系)で自分の実力を「宮崎さんとは五分五分」と分析していたのだから、それに乗っかればよかったろうと思うのである。

 とはいえ番組終わりのテロップから「意味深」のクイズ企画は続行されるもよう。今後、なし崩し的に「絶対!カズレーザー」でクイズ企画が乱発される悪寒がしている。クイズ界の若き帝王カズレーザーに、無名ながらクイズの腕に覚えのある芸人やタレントが次々挑戦する…みたいな。そういったお手軽で視聴率を稼げそうな流れに安易に身を任せる番組づくりは、いち視聴者にすぎない私がおこがましいと思うができるだけ避けてほしいと心配している。