最終決戦に残ったのは銀シャリ、スーパーマラドーナ、そして敗者復活の和牛。
★最終決戦
ファーストラウンド3位の彼らは最終決戦でトップバッターという不利な位置となったものの、ふたを開ければ逆境を逆手に取ったかのような素晴らしいステージを披露してみせた。
時代劇という定番のテーマであったが、スーパーマラドーナとしては十八番のネタだったようで、ファーストラウンドでの丁寧な伏線張りとは一線を画した、のびのびとした田中のボケと武智のツッコミが縦横にかわされる。武智が勢いよく田中を張り手でツッコんだ際は悲鳴が会場から上がるが、これを武智は「プロの技術でやってますんで」といなしてもうひと笑い。このくだりはスーマラの定番らしいが、ここからさらに会場の笑いのエンジンがかかったように思った。
会場のウケだけでいえばベスト3の中でダントツ。ネタ終わりに会場からどよめきが発生したのには、古いが2002年M-1の笑い飯最終決戦を思い出した。
最終決戦では審査員の採点はないのだが、私独自の採点では95点。
しかしこの最終決戦でスーマラ、特に武智の技量にうなった1人としては、このほどNON STYLEの井上が起こしたひき逃げ事故の同乗者が武智であったことは、非常に残念だったと思わざるを得ない。どことなくスーマラ1本目の「閉じ込められたエレベーターにもう一人いた」ネタとの類似性を感じるものがあったとしても、だ。