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キングオブコント2016決勝戦感想その7

☆ファイナルステージ

かまいたち

 歌ネタ王に続く2冠を狙う彼らが繰り出したコントは、かつて伝説の演芸番組「あらびき団」(TBS系)で司会の東野幸治藤井隆、そして視聴者を戦慄せしめた名作「ホームルーム」!1stラウンド時点での山内健司の「優勝ですか?」の不敵なコメントを思い出すに、この「ホームルーム」で優勝を勝ち取るために、テイスト的には正反対の(ボケツッコミの役割も逆である)1stラウンドでの首カックンコントを練り上げたのでは…と思ってしまうほど、テレビの前の私は釘づけになって彼らのコントに見入る羽目になってしまったのである。

 ネタそのものは目新しいわけではない。かつてのウッチャンナンチャンの「やるならやらねば」の「ナン魔くん」だったか、犯人役の関根勤が独白を始める。

 「オレは小学校のころ、クラスで給食費が盗まれたと騒ぎになった。クラスのみんなは貧乏なオレが取ったと疑った…オレが取ったんだ…」というお約束のくだりがあったのよ。

 かまいたちの「ホームルーム」も、ネタの構成は似た感じだと思う(?)が、山内のすがすがしいほどの二重人格っぷりに濱家隆一演じる教師が振り回される展開がとにかく笑える。ただ今回のファイナルステージに関しては、山内のサイコ演技に若干溜めがなかったように思う。生放送という尺の関係や演者本人の緊張もあったかもしれない。濱家が「勝負に出たな」と呟くとか、落ちている給食費を拾うくだりなど細かいアレンジを施していたあたり、かまいたちのこのコントにかける並々ならぬ思いを感じたが…。

 得点は456点、1stとの合計は914点。私の採点は93点。

 

 続きます。なかなか全組終了しないのが自分でももどかしいですがw