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「LIFE!」#5(NHKテレビ5月19日放送分)

レビュー

【舞台挨拶】

榊原(田中直樹)→佐藤浩市

早乙女(石橋杏奈)→清水冨美加

中松(ムロツヨシ)→小栗旬

上屋敷(内村光良)→筧利夫

 このイメージでコントを見ていたw

 苦節27年で大役を勝ち取った無名俳優が舞い上がって次々とネタバレを披露。ただネタバレがその通りなら、確かに「どんでん返し」の展開なのもうなずけるというね。

 私がコントを見ながら考えたのは、作中冷静な司会者を演じていた吉田羊のことである。彼女なら、上屋敷の気持ちが痛いほど分かるのでは。駆け出しのころは刑事ドラマの死体役を演じるほど不遇だった吉田は、今や脇役ながら出演ドラマでかつての大スター内田有紀広末涼子を食うほど活躍し、10本以上のCMに出て「いま日本で一番よく見る芸能人」の地位を確立した。将来有望なアイドル俳優とのスキャンダルも経験したという、そんな彼女なら、公の場で上屋敷が舞い上がってしまう気持ちがよく分かるのではないかと。

【うそ太郎】

 新シリーズ初回で話題を呼んだ星野源主演のコントが早くも第2弾。テイクアウトしたすしの詰め合わせがスカスカなことに怒ってクレームを入れてきた客(田中)を、うそ太郎(星野)が「ベラルーシ」などのワードを駆使して煙に巻く。

 出てきた大将(内村)に事の顛末を話す田中の後ろで、凍りついたような表情を見せる星野が秀逸。「トカゲのおっさん」のコントで狡猾に立ち回る奥さんを演じる板尾創路を思い出したぜ。客と大将がひそひそ話をしている間、オーバーアクションですしを握るうそ太郎がかわいい。しかし私を含む視聴者はその直後、彼のうそにまんまと引っ掛かったことを知らされることになるw

【実は…】

 石橋のノリツッコミが勘どころのコントが今期も存続。石橋演じる柊刑事が敵のアジトに踏み込み、身内である勝谷警部補(田中)の裏切りを知って-。

 前回の狼男のシチュエーションでも思ったことだが、コントという空間でツッコミを入れるのは至難の業だなということ。「何でもあり」の空間を共有する漫才ならどんどんボケを入れられてツッコミも対応できるのだが、今回のようなコントだとボケが「プチ整形」「実は黒幕」「スピードガン」の3つしかないから、本職でもツッコんで笑いを取るのは骨が折れるだろうなと。まあ「女だてらに160キロ」は素直に笑えた。

【ロケ企画「ムロ鍋JAPAN」】

 西田尚美の「麵紀行」に続く当たり企画になれるか。ただしムロの説明をぶった切る編集が散見されたのは、いかにも民放のやり方ぽくて眉をひそめた。NHKなんで。

【分かんない】

 女性の側から突きつける不条理に、ひたすら田中が振り回されるコント。内容はまずまずってところだが、かつての「サラリーマンNEO」や「祝女」でよく見かけたタイプのコントという印象がする。当時のボツネタを「LIFE」で拾い上げた…というわけじゃないよなさすがに。

 あと田中の役は、塚地にやってもらった方がしっくりした気がするが。逆に生々しくなるのかな。