無料カウンター

「ぷっすま」(朝日系)別荘ロケなど大杉漣さんをしのぶ

 俳優の大杉漣(おおすぎ・れん)さんが2月21日に亡くなった。66歳。

 たたき上げで遅咲きの名脇役、近年はバラエティー番組でもおなじみだった。訃報が知らされてから2時間もたたないうちに出演ドラマ「バイプレイヤーズ」(東京系)が放送されたこともあり、いまだに信じられない気持ちの自分がいる。

 数え切れないほどの映画やドラマに出演してきた大杉さんだが、私にとって忘れられないのは昨年6月放送の「ぷっすま」。2週にわたり放送した千葉・九十九里にある彼の別荘で行われたロケ回だ。

 ゲストなのにホストとして大杉さんは草彅剛、ユースケ・サンタマリア足立梨花をなじみの食堂に招いて食事を振る舞う。中途合流した武田修宏や香川慎司、長友佑都らのものまね芸人と自前のピッチで草フットサル試合を行い汗を流す。日が暮れると別荘のテラスで、置いてあるギターの演奏を草彅に任せて歌を歌い始める…。

 自身の別荘がロケ地だったこともあろうが、よく笑い、楽しそうに草彅やユースケと戯れる大杉さんの姿が特に印象的だった。遅まきながら訪れた人生の青春を思う存分謳歌(おうか)しているように見えた。若いころに演劇活動で挫折し、北野武映画で脇役ながら脚光を浴びるまでの雌伏の時間を60歳代半ばの今、取り戻しているのかなと思ったほどだ。

 訃報後間もなくオンエアした「バイプレイヤーズ」。大杉さんは遠藤憲一松重豊光石研田口トモロヲをほっぽって女性のバイプレイヤーズとカラオケに興じ「♪フォーエバーヤング~」と歌い上げる。やはりと言うか、「ぷっすま」ロケを思い出してしまった。

 次回の「バイプレイヤーズ」は「ぷっすま」のMCユースケがゲスト出演する。草彅はどうしているだろ。twitterで触れているかな。後で確認しよう。

 故人のご冥福を祈ります。

R-1ぐらんぷり2018決勝戦優勝者を予想!

各ブロックの組み合わせは以下の通り。カッコ内は所属事務所。末尾は通算の決勝進出回数

◆Aブロック

ルシファー吉岡(マセキ芸能社)3年連続3回目
カニササレ アヤコ(フリー)初出場
おいでやす小田(吉本)3年連続3回目
おぐ(ソニー)4年ぶり2回目

※3年連続ファイナリスト2人ルシファー、小田が激突する、個人的には最も激戦を予想するAブロック。ちなみに前述の2人は2年前のBブロックで直接対決しているが(ルシファーは敗者復活2位)、いずれもこの大会をぶっちぎりで優勝したハリウッドザコシショウになぎ倒されて小田3位、ルシファー4位に終わっている。

 私の予想でもこの両者の一騎打ちの可能性が高いとみている。ルシファーがトップを選んだのはポイントになるかもしれない。ルシファーの1人コントは、畳み掛けるような絶叫と顔芸が特徴的な小田と異なり、ローテンションで発想力の高い作風が持ち味。トップという出番を逆手に取り、手堅く笑いを集めれば小田へのプレッシャーとなろう。

 小田は一昨年ザコシショウ、昨年アキラ100%といずれも裸芸人の直後の出番となり、さらに2人とも優勝されてしまうという呪縛に駆られている。今回は裸の呪縛こそないが、2番手のカニササレ アヤコは雅楽を取り入れたトリッキーな芸風。ハマるか滑るか結果も極端そうで、直後に舞台に上がる小田は今年も苦労しそうだ。

 よってAブロックの順位は以下のように予想する。

1位…ルシファー2位…小田3位…おぐ4位…カニササレ

◆Bブロック

河邑ミク松竹芸能)初出場
チョコレートプラネット長田(吉本)初出場
ゆりやんレトリィバァ(吉本)4年連続4回目
復活ステージ2位

※このブロックは、昨年末の「THE W」優勝者ゆりやんが頭一つ抜けているかな。前大会までは「無冠の女王」的な雰囲気もつきつつあったが、念願の初タイトルを得たことでネガティブイメージから脱却して、今回は2冠というモチベーションもできた。気力も充実しているだろう。対抗馬は復活ステージ2位勝者だとみているが、相当ネタが洗練されているかインパクトが大きくないと、ゆりやんの牙城を崩すのは難しいのでは。

 ただ個人的に注目しているのは2番手のチョコレートプラネット長田。自らが制作する小道具を用いたコントを得意とし、実際にキングオブコント2014ではポテトチップスの袋を開封する風変わりな機械を創作し、それを用いたコントで準優勝まで勝ち取るに至った。今回の1人コントでも小道具がハマれば、直後の出番のゆりやんにプレッシャーをかけることができよう。

 そんなわけで、Bブロックの順位予想は以下の通り。

1位…ゆりやん2位…長田3位…敗者復活2位4位…河邑

◆Cブロック

濱田祐太郎(吉本)初出場
紺野ぶるま松竹芸能)2年連続2回目
霜降り明星 粗品(吉本)初出場
復活ステージ1位

※このCブロックは、あらゆる意味でトップバッターの濱田がカギを握っていると言ってよいだろう。左目は見えず、右目は明るさを確認できる程度という若き漫談家の濱田。さらにネタそのものも自身の目を自虐的に語ったもののようで、お茶の間へのインパクトはものすごいものがあろう。今から断言しておくが、その芸風のインパクトから間違いなく視聴者投票ではダントツ1位を取るとみている。その勢いでブロックを勝ち上がるのではなかろうか。

 2年連続のファイナリストで「THE W」でも決勝入りを果たすなど好調を持続している紺野だが、個人的に勝ち上がりは厳しいとみている。出番はインパクト抜群の濱田の直後であるし、ネタの作風が女性にウケるかウケないかハッキリ分かれる、ムラのあるタイプだからだ。

 また、この間テレビ露出が増えている霜降り明星粗品。高校時代からのキャリアを有し、ピン芸ではそのフリップ芸に定評があり、早くからお笑いファンの高評価を得ていた小栗旬似のイケメン青年である。R-1ではこすられ尽くした感のあるフリップ芸を若さと勢いでどれだけカバーできるかは見ものではあるが…。

 よってCブロックの順位予想は次の通り。

1位…濱田2位…敗者復活1位3位…粗品4位…紺野

 

 てことで、個人的な予想での最終決戦進出は以下の3組になる。

ルシファー吉岡

ゆりやんレトリィバァ

濱田祐太郎

 

 そして、私の見立てた最終決戦の順位は以下の通り。

 

優勝…ゆりやんレトリィバァ

2位…濱田祐太郎

3位…ルシファー吉岡

 

 多彩なネタを持ち、モチベーションにも恵まれたゆりやんが最終決戦を制し「THE W」との2冠を達成する、と私はみている。それだけ今のゆりやんはのっていると思う。ただ視聴者投票は、濱田が1位を取ると予想する。今回の準優勝で、かつてのM-1のオードリーパターンで濱田はブレイクするのではないか。

 今年は昨年ファイナリストのサンシャイン池崎ブルゾンちえみなどの主だったナベプロ勢がほとんど出場しない状況があり、それが幾分ファイナリストのメンツに反映したかなと思っている。端的に言えば池崎もブルゾンも出てほしかったなーとぼやいてしまうわけだがwぜひとも今大会の決勝で名勝負を見せてもらいたいのは正直な気持ちである。

 さあ私の予想は当たるのか? 3月6日の放送を待っている。

「アウト×デラックス」(フジ系2月1日放送分)けうけげん氏がお笑い界の諸葛亮孔明となる日

 おそらく全国各地にあまたいるお笑い好き、大喜利好きな人々はテレビの前で正座して刮目(かつもく)したであろう、2月1日の矢部浩之マツコ・デラックスがホストを務めるトーク番組「アウト×デラックス」。ゲストの1人が「けうけげん」氏であった。

 昨年まで長らく放送された「着信御礼!ケータイ大喜利」(NHKテレビ)の常連投稿者であり、番組内にわずか7人しかいない「レジェンドオブレジェンド」の1人だ。また、松本人志がチェアマンを務める「IPPONグランプリ」(フジ系)でも複数回にわたり視聴者投稿として採用されており、私のようなお笑い好きを自称する人間なら一度は名前を耳にしたことのあるくらいの御仁である。

 そう書いておきつつ、そんなけうけげん氏が「アウト×デラックス」に出演すると聞いたときは、正直言ってあまりマークしていなかった。失礼を承知で書くと、「言うほど異色じゃないんじゃない?」と思っていたからである。

 漏れ伝わってきた番組の事前紹介では、けうけげん氏はお笑いを愛するあまり「架空の爆笑オンエアバトルを開催している」という情報を聞いた。番組を視聴する前、この情報を仕入れたときの私は「ああ、そういうのは俺もやっている」だった。

 私も小学から中学にかけて、その手の遊びを親しんだ。私の場合は野球で、架空のプロ野球選手を創作して、その選手の年度ごとの通算成績を書くのが好きだった。こうした癖は今も残っていて、別のブログで実在するグラビアアイドルが己のDVDを使ってたたかう甲子園大会を開催したりもしている。

 なので、けうけげん氏が番組中にある厚紙ーノートの表紙の裏側らしいーを机に置いて「少年時代親しんだ『爆笑オンエアバトル』(NHKテレビ)の各週の成績を書き出していた」という趣旨の話を聞いたときは「まあ、あるあるだよね」と思った。偉そうな物言いだとは思うが、好きなもののデータベース化ってのは、いわゆるオタク的な趣味を持つ者にとってはそんなに珍しい取り組みじゃないという認識が私の中にあったのである。

 しかしその直後、私は自身が「井の中の蛙(かわず)」であったことを痛感することになる。けうけげん氏の後見人として共演していた櫛野氏の補足により、そのノートの裏に書き出していた「オンエアバトル」のデータは、放送年度ごとに上書きしていたと知った。せっかく書いたデータを消しゴムで消すということである。

 それを聞いて、私は全くその行動を理解できなかった。私の頭脳による想像の範疇(はんちゅう)を超えていた。そんなこと、俺はやったことがない。

 けうけげん氏は、淡々とした口調で「中学の頃の僕には、これで行こうという思いがあった」と説明した。マツコは、その言葉使いに「キレイ…」と惜しみない賞賛を送ったが、私は勝手にえもいわれぬ敗北感に見舞われていた。才能のある人間と、ない人間との差がここにあった、とすら思えた。

 

 そして番組は、彼の真骨頂である「架空芸人」に言及。1000組以上という架空のお笑いコンビ(本人のtwitterによればトリオやピン、5人組と構成は多彩)を創作し、組ごとの芸歴や所属事務所(これは実在)、コントや漫才の分類、芸風を事細かく説明するけうけげん氏には、普段辛口なネット掲示板界隈も「放送作家か漫画家になれる」「売れない芸人は彼のアイデアを買うべき」など惜しみない絶賛の声を送った。

 まあ、彼の架空芸人のアイデアにそれこそせんえつながら私が何か言うとしたら「芸人の見た目やコンビ名がオーソドックスすぎるかな」である。少なくとも番組で紹介された限りでは奇抜なビジュアルやコンビ名を冠した芸人はいなかったので、そういう芸人の創作もやってほしいなと。もっとも架空芸人は1000組を超えるので、そうした奇抜な芸人も創作しているかもしれないが。結局、個人的には架空芸人の詳細を何らかの形でつまびらかにしてほしいということに尽きるw

 しかし人力舎所属(と設定)のサーキュレーションという架空コンビ、じっくりネタの内容を聞いてみるとアンジャッシュをほうふつとさせるな。アンジャッシュはまさに人力舎所属、そのへんのテイストも考慮して架空ながら所属事務所を決めているのだろうな。彼の「脳内キングオブコント」で優勝したコンビ「カテナチオ」は、繰り返しの面白さを身上としたコントが持ち味らしく、どことなくカテナチオと所属が同じのジグザグジギーを思い起こすのであるが、どうだろうか。

 

 先述のネット掲示板界隈では「彼はフジテレビの救世主となるかも」てな書き込みもあった。この手の書き込みでふと私の脳裏に思い浮かんだのは、「三国志」の諸葛亮孔明である。今さら説明の必要もない奇才の軍師として名高いが、私はけうけげん氏のイメージをこの諸葛亮孔明に重ねている。

 けうけげん氏は学生時代から大喜利プレーヤーとしての実力を認められていながら、今日に至るまで宮城県白石市に在住。芸人という職業に憧れを抱きつつも、慣れ親しんだ故郷で生計を立てているようだ。そのスタイルは、その傑出した才能を徐庶ら少ない友人に評価されながらも(孔明は青年時代変わり者として評判で、評価する人は少なかった)、官僚に取り立てられるなどの野心にとらわれることなく晴耕雨読に勤しんだ若き日の諸葛亮孔明とダブると書いたら、過言であろうか。

 そんなけうけげん氏が、齢25にして全国ネットのテレビ番組に出演し、その才能をあますところなく披露してみせた。おそらく多くのお笑い業界関係者が、彼へのコンタクトをこぞって試みているだろう。

 その中にあっても、ぜひけうけげん氏には、劉備玄徳に「天下三部の計」を教えて彼の理想を補佐した孔明のような生き方を追及してほしいと、全くの野次馬根性ながら希望している。今のお笑い界を三国志に例えるなら魏は吉本興業、呉は渡辺プロや太田プロ。それ以外の弱小事務所が蜀にたとえられるのではないか。ぜひともけうけげん氏には「全国デビュー」を経ても自身を見失うことなく(私がそう考えるのも老婆心以外の何物でもないが)、お笑い界を三分するような奇才を発揮してほしいと願う次第である。

「ぷっすま」(朝日系2月2日放送分)草彅剛、古着屋で爆買いする。

 録画しておけば良かったと思う。この春終了が決まった草彅剛とユースケ・サンタマリア司会の長寿番組「ぷっすま」、先ほど放送したのが神回だった。

 何と言ってもハイライトは草彅の古着爆買いだったろう。この詳細はおそらくネットニュースになると思うので(もうなってる?)、あえて省く。一つ言えることは、この爆買いはテレビ史に残る名シーンだったと確信している。深夜番組でこんなことを書く俺もどうかと思うけどw

 しかしまあ、ゆりやんレトリィバァが購入決定したジーンズが約26万円。ゆりやんの予算は15万円。俺はここで(草彅が予算オーバー分の11万円分をポンと出すのかな)と予想したが、彼は全額払ってゆりやんにプレゼントするという。声を思わず上ずらせて感謝するゆりやんだったが、草彅にとってそれは序の口だったというね。

 ユースケ、大熊アナにポンポンと高額のジャケットを奮発する草彅の様に、ネットは騒然。賞賛の声と「番組終了を知ってヤケになったのでは…」と心配する声に二分されていた。ちなみに収録は昨年末とのこと。草彅は「来年も頑張るために(奮発した)」と語っていたが、ひょっとして内々に司会で功労者たる草彅とユースケにはそれとなく番組終了が知らされていたのでは…と勘繰りたくなってくる。ユースケもなぜか草彅の爆買いに冷静だったし。いつものユースケと言えばそうだけど。

 

 今回はゲストも良かった。ゆりやんは、ロッチがキングオブコント2015決勝戦で高得点をマークした試着室コントを再現したかのようなパフォーマンスを果敢に披露。トレンディエンジェルのたかしは草彅にオーバーオールを選んでもらって上機嫌となり、別撮りのコメントで「次の収録に呼ばれたらこれ着てきます」なんて話していた。

 「ぷっすま」終わるんだけどね。思い返せば、たかしは復活した「M-1グランプリ2015」で優勝を決めた際にも「パズドラに課金します!」などとスポンサー(サイゲームス)のひんしゅくを買いそうなコメントを残していた。たかしに罪や悪意がないのは分かるが、すっげー間が悪いコメントだったなと思う。まあテレビ史に名を残す長寿番組で爪痕を残したということで、彼はこれを経験に飛躍してほしい。←偉そう

 ロケで訪ねた古着屋の店長が、キャロルの矢沢永吉ダウンタウンブギウギバンドの宇崎竜童かってくらいリーゼントに革ジャンのロッカースタイルでキャラが立っていたことも含め、つくづく録画しなかったのが悔やまれる、名シーン続出の「ぷっすま」であった。

「イッテンモノ」(朝日系)に志位和夫日本共産党委員長のゲスト出演を所望します

 もうすっかりお忘れの方も多いと思いますが、初めはこの話題からです。といっても、つい1カ月少し前の話ですが。

 ウーマンラッシュアワーが「THE MANZAI」で見せた社会風刺漫才は、大きな賛否両論を巻き起こしました。多くの著名人がそのネタにSNSで言及しましたが、中でも異色だったのが日本共産党の委員長で衆院議員9期を務める志位和夫氏のtwitterでしょう。

 (志位和夫2017年12月21日のtwitterから)

 まあそれ以前に「志位って誰?」な方も少なくなかったでしょうがw、まあ共産党をこのかた25年支持している私もこのツイートには驚きましたね。当初はなりすましを疑ったほどですwなぜかと言えば、これまで志位が漫才とかコントとか、日本のテレビでおなじみの演芸に言及した覚えがなかったものですから。

 いや、お笑いとの接点があったにはあったんです。2013年には、風刺コントの雄であるザ・ニュースペーパーのメンバーと「しんぶん赤旗」日曜版の紙上で対談したことがあります。その対談で志位は「寅さん(ご存じ映画「男はつらいよ」主人公)が好き」だと話していました。

 また、志位は三谷幸喜作で舞台や映画にもなった「笑の大学」の熱心なファンであり、セリフも覚えるほど作品を見直したなどと過去の「しんぶん赤旗」での対談で明らかにしております。寅さんとか三谷とか、要は喜劇が好きなんでしょうね。一方、5~6年前、先代の林家三平の 妻である海老名香葉子さんとの対談では「寄席に行ったことがない」と告白しており、古典芸能への興味は薄いと言わざるを得ないでしょう。

 

 と、ここまで志位の側の事情を一共産党支持者としてつらつら書いてみましたが、結局は彼のツイートはウーマンの漫才同様に賛否両論を呼ぶ羽目になりました。まあそうでしょうね、突然でしたもんw

 そしてネットニュースで志位のtwitterが取り上げられ、否定的なコメントが列挙されるに至りました。

www.buzznews.jp

(buzznewsから)

 まあはた目から見て反発が起こるのも無理はないとは思いますが、ここで引っかかったのは「共産党がネタにされても同じこと言えますか?」ってやつですね。正直言ってこれには異議を唱えざるを得ません。言ったやつは当然共産党の支持者じゃないんでしょうが、もしこの人が自分の支持政党―たとえば自民党―を漫才でディスられたら、絶対キレるんじゃねえのと私はみています。実際、自民党の支持者(いわゆるネトサポ)ってどれだけ森加計や米軍基地などの問題が起ころうとも与党の擁護に固執しているわけですし。

 少し脱線してすいませんが、共産党を漫才のネタにしていいのかという話でしたね。私は、どんどん共産党をネタにしてほしいと思っています。ただし、その際は誤解や偏見の入っていない、正確な情報に基づいたネタをしてほしいなと。

 ほら、共産党と聞くとパッと頭に浮かぶイメージがありませんか。中国とか旧ソ連とか北朝鮮とか。あのへんの国と仲がいいみたいな誤解というかデマ情報が昔から与党周辺を起点に振りまかれていますけど、実態はまるで逆なわけです。以下は2013年に書かれた、日本共産党に対する疑問へのQ&A記事です。

「こんどは共産党かな? でも...」というみなさんへ 共産党AtoZごらんください - 特集

日本共産党のホームページから)

 まあ一朝一夕で日本共産党への偏見や誤解が解けるとは思いませんが「共産党をネタに…」という声があるのなら、これを奇貨として「共産党の姿を正しく知ってもらう漫才」があっていいんじゃねえのというのが、私の思いです。

 そこで出てくるのが「イッテンモノ」(朝日系)です。タイトルに掲げた名前がようやく出ましたねw

 「イッテンモノ」は千鳥、サンドウィッチマン三四郎という名の知れた漫才師がMCを務める(彼らにゲストMCとして1組漫才師が加わる)深夜バラエティー番組です。4組の芸人がゲストの俳優やタレントを迎え、経歴や趣味などをトークで取材。番組のラストでゲストの指名により1組のコンビが決められ、取材で得た情報を基にわずか10分でゲストのための「イッテンモノ」の漫才を披露するという内容で、私のいま最も好きな番組の一つです。

 私はぜひ、この「イッテンモノ」に日本共産党志位和夫委員長がゲスト出演してほしいと思っています。そして千鳥、サンド、三四郎らと丁々発止のやりとりをしてもらい、志位への「イッテンモノ」漫才をオーダーしてほしいですね。

 個人的には、事実に基づく情報ならなんぼでも共産党志位和夫をイジってもらって結構です。たとえば志位が弱冠35歳で就任した若き書記局長時代に披露したジーンズ姿の写真とかねw

 (@woodstock0130さんのtwitterから。日本共産党の機関紙『グラフこんにちは』=現在は休刊=の画像)

 そういうわけで「イッテンモノ」制作スタッフの皆さん、ぜひ日本共産党委員長志位和夫の出演オファーのご検討を何とぞよろしくお願いします。

ものまねとGSの深~い?関係(「しんぶん赤旗」1月19日付「昭和歌謡わしづかみ考現学」から)

 今回取り上げるのは、日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」で隔月連載している、ドーナツボーイズ(岡崎武志氏と郷原一郎氏)による企画「昭和歌謡わしづかみ考現学」の第2回。第1回は上京歌謡がテーマで、拙ブログでも吉幾三俺ら東京さ行ぐだ」をネタにしたナイツの話を書きました。

 この記事では「昭和歌謡―」2回目のテーマとなっているグループ・サウンズ(GS)と、私の好きなジャンルである「ものまね」との深い関係を探ってみたいと思います。といっても学術的な検証なんて私の頭では困難なので、「このGSバンドの曲をあの人がまねしていた」という話をつらつらと、「昭和歌謡―」の記事に沿いながら書きたいと考えております。

f:id:masa10ishi96sham69:20180120040141j:plain

(「しんぶん赤旗」1月19日付学問・文化欄から)

 連載で最初に取り上げているのはジャッキー吉川とブルー・コメッツの代表曲「ブルー・シャトウ」。替え歌が有名な曲ですが、実はものまねの歴史とも深い関わりがあります…と言ったらおおげさでしょうか。

 そのブルコメと関わりの深いものまね芸人は誰かと言えば、岩本恭生。その名前を聞いて意外に思う人もいるかもしれません。ガンちゃんこと岩本と言えばジュリー(沢田研二)のものまねで一世を風靡(ふうび)した人。ジュリーと言えばザ・タイガースでねえの? と思われる方もいるでしょう。

 岩本は1989年秋、四天王(コロッケ、清水アキラ、ビジー・フォー、栗田貫一)が全盛期だった「ものまね王座決定戦」に初出場ながら初優勝し、彗星のごときデビューを飾りました。その決勝戦で披露したのがほかでもない「ブルー・シャトウ」でした。この名曲をものまねし、得点は100点満点と文句なしの初出場初優勝を勝ち取った経歴があるのです。

 岩本は、この初優勝した回でジュリーのネタも当然披露していましたが、曲はソロ活動後の代表曲「ダーリング」でした。私の記憶では岩本がタイガース時代のジュリーをものまねしたのは、初優勝から2年半後の92年春のものまね王座1回戦。四天王のクリカン相手に「君だけに愛を」を披露しました。

 相手が相手だけに満を持しての「タイガース時代のジュリー」ネタを引っ提げた岩本でしたが、クリカン石原裕次郎ネタにあえなく敗退。この敗戦をもって岩本はフジのものまね王座を降板し、後年四天王のコロッケとともに日テレに移籍しています。

 

 「昭和歌謡―」で「最初のGS(「フリフリ」)」と言われているザ・スパイダースも、ものまねと関わりの深いバンドです。何と言ってもボーカルの堺正章は、多くの芸人にものまねされています。

 そもそもGSブーム(1965~69年)の数年後に生まれた私が、初めて「スパイダースの堺正章」を認識したのは、小学時代に見た小堺一機のものまねでした。堺と言えば「西遊記」の孫悟空であり、スパイダース時代など全然知らない私でしたが、子ども心に小堺のものまねは絶品だと思いました。代表曲「夕陽が泣いている」の歌いだし「♪ゆ、う、や、けえ~」を聞いた途端「あっマチャアキや!」と笑いましたからね。

 ものまね四天王の1人、清水アキラも堺をレパートリーとしていました。岩本が初戦敗退したと先述した92年春のものまね王座で、清水は決勝進出。クリカン松居直美ら強豪相手に「夕陽が泣いている」で勝負をかけましたが、歌詞を飛ばしてしまうという痛恨のミスを犯してしまいます。司会の研ナオコに「歌詞をクシャクシャやってるし…」とからかわれ、「セロテープを(顔に)張るのに気が行って…」と釈明した清水の姿が印象的でした。

 清水は堺の所属するスパイダースのリーダー、ムッシュことかまやつひろしのものまねも「ものまね王座」で披露しています。92年秋の王座準決勝、セロテープ芸に続く第2弾として顔に洗濯バサミを施し、ムッシュの垂れ目を表現するという荒業に臨みました。曲はソロ時代の「我が良き友よ」でしたが、99点の高得点でダチョウ倶楽部(この大会で初の準決勝入りを果たした)に快勝しました。

 清水が率いた「ザ・ハンダース」の同僚である鈴木末吉(現・鈴木寿永吉)は、スパイダースのもう一人のボーカル井上順をものまねしていました。これがまあ、似ていないのなんのw93年正月の「ものまね紅白」では審査員を務めた堺の前で披露しましたが、堺のつけた点数は10点満点の6点w鈴木のネタに対し、堺は「そんなに歌はうまくない」とコメントしていました。

 あと、タイガース時代のジュリーのライバルと目されていたザ・テンプターズショーケンこと萩原健一は、意外なほどものまねのネタにはされていません。テレビ東京の素人ものまね番組「全日本そっくり大賞」では、後にショーケン専門のものまね芸人となる庄野健二ら複数の出場者が彼のまねをしていましたが、曲は「愚か者」などソロ活動でのものに限られており、私の記憶ではテンプターズ時代のショーケンのまねは聞いたことがありません。

 

 ものまね芸人とGSという観点から言えば、ビジー・フォーのモト冬樹は外せません。何と言っても「ローズマリー」というGSバンドのギターを担当していたのですから。ただ本人もテレビの回顧番組でネタにしているように、デビュー時には既にGSブームが終了。それが彼のプライドに触るのかは定かではありませんが、冬樹がGSバンドのまねをしたという記憶はありません。

 

 GSのものまねが多くされていたのは四天王の全盛期も入る1980-90年の時期で、21世紀となってもうすぐ20年たつ現在ではあまりものまねの需要があるとみられていないのが現状のようです。しかし「昭和歌謡―」の連載で言われているように、今年2018年はGS最盛期からちょうど50年の年。「歴史は繰り返す」という言葉もありますが、今年を機にGSをものまねする潮流が発生しないかなと、かすかな希望を抱いている次第であります。

(文中敬称略)

ドリフのコントにも黒人差別はあった―菅家しのぶ氏への反論を主体に

 昨年末の「笑ってはいけない」(日本系)でダウンタウン浜田雅功が「エディー・マーフィーのものまね」と称して顔面に施したブラックフェイスの問題。その問題点については多くの方が既に指摘しているところですが、拙ブログでは、過去にもたびたび言及したことのある演芸評論家・菅家しのぶ氏(@Sugaya03)のツイートに絞って話をしたいと思う。

 菅家氏は、ブラックフェイスの問題が表面化して間もない時期にこのようなツイートをした。

 (菅家氏の1月2日のツイートから)

 一応前向きな言葉でツイートを結んでいるが、ここで問題なのは「日本には黒人を差別する歴史がなかった」と断言した点である。いったい、何を根拠にそう書いたのであろうか。

 私もtwitter(@masa10ishi96)で「昔から日本人でも色黒の人には『クロンボ』とからかって呼ぶ人がいるなど、黒人を差別する歴史はあった」という趣旨のツイートをした(実際はかなりはしょっているが)。拙ブログでは、お笑いのブログらしく「昔のバラエティー番組でも黒人差別は事実としてあった」ということを記しておこうと思う。

 その番組とはザ・ドリフターズの長寿バラエティー「ドリフ大爆笑」(フジ系)と、同グループの加藤茶志村けんによる「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」(TBS系)である。

 こう書くと意外に思う人もいるかもしれない。今回のブラックフェイス問題において、ダウンタウンの姿勢と対比する形で「8時だョ!全員集合」などドリフターズのコントを積極的に評価するコメントもtwitterで多く見られたからである。

 権力者として尊大に振る舞うリーダーのいかりや長介が、やがて子分の加藤茶志村けんに手ひどく仕返しをされるというのがドリフコントのお約束の一つだった。単純なイジメやハラスメントに終わらせない、一種の権力者風刺ともとれるコントを毎週披露していたのがドリフのすごみの一つであったことは私が書くまでもないと思う。ただ、そのドリフをもってしても過去をさかのぼればコントの中で黒人差別を行っていたことがあるのだ。

 

 1つめは「ドリフ大爆笑」。これは私が小学低学年ころに見た記憶があるので1982~84年あたりの放送であろうか。加藤と志村が海で水着美女をナンパする筋立てのコントだった。

 砂浜で甲羅干ししていた志村が、隣の美女にオイルを塗るよう頼まれ、ニヤニヤしながら女性の背中にオイルを塗る。それを羨ましがった加藤に、オイルを塗るようお願いの声がかかる。喜んで背中を塗ろうとしたら、背を向けていた相手は黒人女性だったというオチであった。

 加藤は「これはちょっとな…」と遠慮ぎみに苦笑いをしてやらなかったのだが、その黒人女性は子どもの私から見て美人でスタイルも良かったので(やればいいじゃん)と考えて笑えなかった思い出がある。当時は「差別」という言葉自体知らなかったが、差別的な意味合いの強いコントだったと思う。

 

 もう一つは「加トケン」の代表コント「探偵物語」で薬丸裕英がゲスト出演した回。これもいつ放送のものか記憶が定かでないが、シブがき隊が解散して間もない1989年ごろだったか。探偵事務所を営む加藤と志村が、新人の助手をオーディションするという回で、若き日の中村ゆうじや今は引退したしのざき美知も出ていた。

 薬丸はオーディションであっさり落とされるも、あきらめきれず女装(眼鏡のキャリアウーマン風)など別人を装い何度も面接に来る…という役柄。その変装の一つとして、薬丸は黒人に扮装したのである。服装は確かアフロっぽいカツラに帽子をかぶせ、ラフなTシャツを来ていたとうっすら記憶しているが、はっきり覚えているのは顔を黒塗りしていた点だ。まさにいま話題となっているブラックフェイスである。

 黒塗りの薬丸は外国人を装い、名前を聞かれると「ウイッキー丸!」とカタコトの日本語で答えていた。ウイッキーとは当時「ズームイン!朝」(日本系)でおなじみだったウイッキーさんから取ったのであろう。リアルタイムで見たときは中学生で、意表を突かれた分だけ少し笑えた記憶があるが、それでもやはり笑うのにためらいを感じたのを覚えている。

 今回の「ガキの使い」とは一線を画した笑いのスタイルを確立したという定評のあるドリフターズ(および加トケン)においてさえ、過去には黒人差別をコントに取り入れていた事実があったのである。そうしたコントが全国放送されていたことを私のようなもの覚えが悪い人間でも覚えていた。よって、菅家氏の「日本に黒人差別の歴史がなかった」などという言い分は、日本の長きバラエティー番組の歴史を紐解けば単なる認識不足としか言いようがない、ということは指摘しておきたい。

 

 さて「笑ってはいけない」のブラックフェイス問題が海外ニュースでも多く報じられるようになり、菅家氏は7日夜にこのようなツイートをリツイートした。

 (1月6日のツイートから)

 このアカウントのホームをのぞいてみたが、どうやらネトウヨのようである。ネトウヨの発言に同意と思われるリツイートをするなんざあ、菅家氏もヤキが回ったものだとあわれに思う。てか評論家失格だけどな。

 まあネトウヨどうこうは置いて上記のツイートであるが、正直言って変な反論だなという印象を抱かざるを得ない。「あのときに騒がなかったんだから、今同じことが起きても騒ぐな」ってんだろ? それ引っかかるよな。「2013年の秘密保護法制定に反対しなかった者が、2年後の安保法制制定に反対するのはおかしい」と言うようなものだ。あるいは「消費税8%への増税に何も言わなかった者が、10%への増税に反対するのはおかしい」とかね。

 別におかしくないけどね。

 一つの問題に対して認識があるきっかけで深まり、賛成から反対(もしくはその逆)に変わることなんてままあるだろう。調べてみればマツコがエマニエル坊やの黒塗りをしたのは2013年の年末らしい。それから4年の間にヘイトスピーチ規制法が自治体で制定されるなど、人種差別に対する監視の目は日本でも非常に広がっている。そらあ今回の黒塗りは、4年前と人々の受け取り方が根本的に違ってきまさあね。

 てか「笑ってはいけない」は2013年から黒人差別をお笑いにしてきたってことやんな。マツコのエマニエル坊やを引き合いに出した連中および同意とおぼしきリツイートをした菅家氏は、屁理屈こねて開き直りしないでいただきたい。

 

 おそらく「笑ってはいけない」のブラックフェイス問題はまだくすぶり続けるだろう。松本人志も7日の「ワイドナショー」(フジ系)で言及しなかったようなので、翌週コメントするかもしれない。

 というわけで、菅家さんの反論をお待ちしております。